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一般住宅の屋根葺き替えのポイント

どんな瓦を葺くか?

各産地の特徴・長所・短所また、和型・洋型などを考慮して、どんな瓦を葺くかを決めます。
瓦の産地は、三州瓦(名古屋)・淡路瓦(兵庫県)・石州瓦(島根県)の三大産地のほか、奈良・岐阜など、全国に様々な瓦があります。
その中から建物に合った瓦を、気候風土に合った瓦を葺くことがポイントになります。
葺く瓦によって建物の表情が変わってきます。

屋根地は傷んでいるか?

屋根の葺き替えにおいて大きなポイントは、屋根地の傷みから生じた不陸をいかに修正するかです。
不陸修正をするかしないでは、費用の方も上下しますが、大きな不陸がある場合は、必ず修正をしておかねば、後々後悔することにもなります。
もちろん、場合によっては、棟木・隅木など、雨漏りからの腐食で取り替えるなどの大工工事が必要となる場合があります。

瓦工事のほかに必要な工事がある。

瓦の葺替工事は、単に瓦を替えるだけの工事とはならない場合がほとんどです。
大抵の場合、瓦を葺き替える頃には、雨樋も傷んで替え時となります。
また、以前の瓦とは、寸法などの違いがあるため、軒部分・ケラバ部分と壁の取り合い部分の左官補修工事、塗装工事が必要となる場合があります。

ご近所への対応も大切。

葺替工事をする場合、ホコリ、道路事情(道路を使用しての工事など)で、ご近所にご迷惑をおかけする場合があります。
これは、事前に挨拶回りをしておくことが肝要です。

工事の様子

1. 古瓦撤去

古瓦をはいで、ダンプに積み込みます。

2. 屋根土吸引清掃車(クリーンカー)

4t トラックにホースがのっています。
タンクの背後からホースが伸びています。

3. 屋根土吸引

ほこりでご近所様へのご迷惑を少しでも和らげながらの作業。

4. 天井掃除

天井裏もきれいに掃除します。 

5. 屋根板修整

野地の修整をここで行います。

6. ルーフィング張り、桟木打ち

7. 野地修正

屋根板を修正する時に、修正できなかった野地修正を桟木の段階で行います。

8. 瓦揚げ

瓦揚げ機、クレーンなどで瓦を揚げます。  

9. 地葺き

桟瓦(地瓦、平瓦)を葺きます。
軒瓦及び一枚目の平・袖瓦及び一通り目の平・雪止め瓦・全枚留め・桟瓦千鳥留め。

10. 棟巻き(屋根の頂部)

葺き土には、南蛮漆喰を使用するため、従来の土より強度があります。
のし瓦を被膜銅線でつなぎとめます。  

工事完了

工事完了

奈良いぶし瓦 64枚版  
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